片付けが苦手でも大丈夫!クローゼットから始める服のミニマリズム
はじめまして。「はじめの一歩 ミニマリズム」編集部です。
「クローゼットを開けると服がぎゅうぎゅう…」 「着ていない服がたくさんあるけど、どうすればいいかわからない」 「毎朝、着る服を選ぶのに時間がかかる」
もしあなたがそう感じているなら、それは決してあなただけではありません。たくさんの服に囲まれているのに、なぜか心が晴れない、むしろなんだか疲れてしまう。そんな経験はありませんか。
ミニマリズムは、物を減らすことによって、心にゆとりと豊かさをもたらす考え方です。そして、その第一歩として「服」から始めるのは、とても効果的で取り組みやすい方法の一つです。
この記事では、片付けが苦手な方でも無理なく始められるよう、クローゼットの服と向き合う具体的なステップを丁寧にご紹介します。
服のミニマリズムって、どんなこと?
服のミニマリズムと聞くと、「おしゃれを楽しめなくなるのでは?」「とにかく服を減らさなきゃいけないの?」と難しく考えてしまうかもしれません。
服のミニマリズムは、単に服の数を減らすことだけではありません。それは、あなたが本当に「好き」と思える服、着ていて「心地よい」と感じる服を選び取り、それらを大切に着ることで、日々をより豊かに暮らすことを目指します。
クローゼットに並ぶ一着一着が、あなたにとって意味のあるものだけになる。そうすることで、毎日の服選びが楽しくなり、自分らしいスタイルが見えてくる。そして、服を探す時間や、管理する手間が減り、心にゆとりが生まれます。
なぜ服から始めるのがおすすめなのでしょうか?
ミニマリズムを実践する上で、家中の物を一度に片付けようとすると、その量の多さに圧倒されてしまい、「やっぱり自分には無理だ」と感じてしまうことがあります。
そこで、まずは身近な「服」から始めてみることをおすすめします。その理由はいくつかあります。
- 成果が目に見えやすい: クローゼットや引き出しの中は、片付けの効果がすぐに実感できます。スッキリした空間を見ると、達成感を得やすく、モチベーションに繋がります。
- 日常の変化を感じやすい: 服は毎日身につけるもの。クローゼットが整うことで、朝の支度がスムーズになったり、服選びの悩みが減ったりと、日々の小さな変化を感じやすいです。
- 自分と向き合う練習になる: どんな服が好きか、どんな服を着ると心地よいか。服と向き合うことは、自分自身の好みや価値観を再確認する良い機会になります。
小さな一歩から始めて、成功体験を積むことが、ミニマリズムを続けるための大切なポイントです。
クローゼットの服と向き合う準備をしましょう
さあ、実際にクローゼットの服と向き合ってみましょう。始める前に、少しだけ準備をします。
まずは、心の中で「完璧を目指さなくて良い」と唱えてみてください。一度に全てを終わらせる必要はありません。今日はこの引き出しだけ、この棚だけ、と小さな範囲から始めても大丈夫です。大切なのは、「始めること」です。
準備するものもシンプルです。
- ゴミ袋: 手放す服を入れるために数枚
- 一時置きの箱や袋: 「手放す」以外の服を一時的に置くため
- もしあれば、掃除道具: 片付けた後にクローゼットを拭くと気持ちが良いですね
そして、片付ける場所を決めましょう。まずはクローゼット全体ではなく、引き出し一つ、棚一段、あるいはハンガーにかかっている服の「トップスだけ」のように、無理のない範囲から始めるのがおすすめです。
具体的な実践ステップ:片付けが苦手でも大丈夫!
ここからは、具体的なステップをご紹介します。難しく考える必要はありません。一つずつ、自分のペースで進めてみてください。
ステップ1:対象の服を全て出す(無理のない範囲で)
まずは、今回片付けの対象とした場所(引き出し、棚など)に入っている服を、一旦全て外に出してみましょう。ベッドの上や床に広げてみます。
- ポイント: 全てを出すのが大変そうなら、無理に全部出さなくても大丈夫です。引き出しを開けたまま、一つずつ手に取って仕分けていく方法でも問題ありません。大切なのは、今持っている服の全体量(または一部量)を把握することです。
服の山を見て、少し圧倒されるかもしれませんが、大丈夫です。これはより心地よいクローゼットへの第一歩です。
ステップ2:服を「分類」してみましょう
外に出した服を、いくつかのグループに分けていきます。難しく考えず、直感で分けてみましょう。
- 「よく着る服」のグループ: 今シーズン、または最近1年でよく着た服、お気に入りの服
- 「たまに着る服」のグループ: 特定の場面で着る服(フォーマルウェアなど)、季節外れの服(別の場所に保管できる場合は除く)
- 「手放す服」のグループ: もう着ないと思う服、傷んでいる服、サイズが合わない服
- 「保留」のグループ: どうするか迷う服。「もしかしたら着るかも…」と悩む服は、とりあえずここに置いておきます。
分類することで、自分がどんな服を持っているのか、そしてどんな服を着ていないのかが見えてきます。
ステップ3:迷う服・着ていない服と向き合う(手放す基準)
分類した中で、「手放す服」と「保留」のグループに入った服について、もう少し丁寧に考えてみます。特に「保留」の服は、手放すかどうかの判断が難しいかもしれません。
ここで役立つ「手放すかどうかの基準」をいくつかご紹介します。全てに当てはまる必要はありませんが、参考にしてみてください。
- 「1年以上着ていないか?」: 季節を2回(春夏、秋冬)過ごしても着なかった服は、今後も着る可能性が低いかもしれません。
- 「傷みや汚れはないか?」: 明らかに傷んでいたり、落ちない汚れがある服は、手放すことを検討しましょう。
- 「今の自分に合っているか?」: サイズだけでなく、今のあなたのライフスタイルや好みに合っていますか?無理をして着ていませんか?
- 「着ていて心ときめくか?心地よいか?」: 有名な「こんまりメソッド」のように、着ていて「ときめくか」は大切な基準です。心が沈む服は、手放すことを考えてみましょう。
- 「『もったいない』以外の理由があるか?」: 「高かったから」「いつか着るかも」といった理由だけで手放せない服はありませんか?その「いつか」は本当に来るでしょうか?過去の値段ではなく、今の自分にとって必要かどうかで判断することが大切です。
一つずつ服を手に取り、「今の自分にとって必要か?」と問いかけてみましょう。手放すことに罪悪感を感じる必要はありません。それは過去のあなたにとって大切な服だったかもしれませんが、これからのあなたに必要な服を選ぶことが、より良い未来につながります。
ステップ4:手放す服を仕分ける
「手放す」と決めた服を、どのように手放すか決めます。
- ゴミとして出す: 傷みや汚れがひどい服は、自治体のルールに従って分別し、ゴミとして出します。
- リサイクルに出す: まだ着られる服は、衣類回収ボックスやブランドの回収プログラムなどを利用してリサイクルに出すことができます。
- 寄付する: 支援団体などに寄付することで、必要としている人に届けられる場合があります。
- 売る: フリマアプリや古着買取サービスを利用して売ることもできます。
「保留」ボックスの服は、すぐに判断できない場合、別の箱に入れて「〇ヶ月後に見直す」など期限を決めて置いておくのも一つの方法です。期限が来ても手に取らなかった服は、手放すことを検討しましょう。
ステップ5:残った服をクローゼットに戻す
手元に残った服は、今のあなたが選び取った、あなたにとって大切な服たちです。これらの服を、クローゼットにしまいましょう。
- ポイント: ぎゅうぎゅうに詰め込まず、服と服の間に少し隙間を作るようにしましょう。風通しが良くなり、服の状態を保ちやすくなります。また、服が探しやすくなります。
- 畳み方・ハンガーのかけ方: Tシャツは立てて収納すると取り出しやすく、シワになりにくい服はハンガーにかけるなど、工夫してみましょう。
- 定位置を決める: どの引き出しに何をしまうか、どこに何をかけるか、大まかで良いので「定位置」を決めておくと、次に服をしまう時に迷わず、散らかりにくくなります。物の定位置の決め方については、別の記事でも詳しくご紹介しています。
スッキリしたクローゼットを見てみましょう。きっと、清々しい気持ちになっているはずです。
服のミニマリズムで得られる心の豊かさ
クローゼットの服と向き合い、必要最低限のお気に入りの服を選び取ることで、物理的な変化だけでなく、心の変化も感じられるはずです。
- 服選びの悩みや時間が減る: クローゼットに「着ない服」がなくなることで、着る服だけが残ります。これにより、毎朝「何を着よう…」と悩む時間が減り、スムーズに準備ができるようになります。
- 自分の「好き」が明確になる: 本当に着たい服だけが残ることで、自分の好みやスタイルがはっきり見えてきます。
- 服を大切にするようになる: 一着一着と丁寧に向き合ったことで、残った服への愛着が湧き、大切に扱うようになります。無駄な衝動買いが減る可能性もあります。
- クローゼットが「開けたくなる場所」になる: ぎゅうぎゅうで開けるのが億劫だったクローゼットが、スッキリして気持ちの良い空間に変わります。
- 心のゆとりが生まれる: 服を探すストレスや、 cluttered な空間から解放されることで、心に静けさやゆとりが生まれます。これは、まさにミニマリズムがもたらす「心の豊かさ」です。
まとめ:まずは小さな一歩から、あなたのペースで
クローゼットの服の片付けは、ミニマリズムへの素晴らしい第一歩です。一度に完璧を目指す必要はありません。引き出し一つからでも、棚一段からでも大丈夫です。今日ご紹介したステップを参考に、あなたのペースで、楽しみながら取り組んでみてください。
クローゼットがスッキリすると、きっと心も軽くなります。それは、ミニマリズムがもたらす小さな奇跡のようなものです。
この一歩が、あなたの暮らしをより心地よく、心豊かなものに変えるきっかけとなれば嬉しいです。応援しています。